2016年04月05日
かぶらに大根など「風呂吹き」と呼ぶ野菜の煮物や、「田楽焼き」や「伝宝焼き」
などの焼き物仕事に欠くことの出来ない材料に「玉味噌」がある。
「玉味噌」とは字のごとく裏ごしした白味噌に卵黄を加えて、砂糖、みりん等で
あたりを付けて、火にかけて一時間ほど練り上げて仕上げる。決して焦がさない
ようにし、弱すぎると仕上がりの色目が悪くなるため火加減が重要な仕事の一つ。
夏の観光シーズンの頃を思うと、寒い今の時期は身体が温まるので、火床の前では
なかなか楽しく出来る。
柚子の皮を擂りおろして混ぜ込むと、香り豊かな「柚子味噌」にもなり、柔らかく
炊き上げた熱々の根菜によく合う。