2016/04/04
朝方は"花冷え"の言葉通りで、春物の薄手の上着一枚では寒くて、表に出て写真を撮るのに
構図を決めたり、じっとファインダーを覗くのに肩が縮こまるのを感じる。
午後はうって変わって春日が届き、風も緩やかに花びらが舞っているのが分かる。
今週末にかけて、新学期を迎える学校の入学式と始業式を控えているが、この気候では当日
まで花をたたえていられるかが微妙に思える。
2016/03/02
うちの今年のひな祭りは、姉の方が家を出て一人暮らしを始めたこともあり、
妹ひとりにささやかなひな膳を用意する。
幼い頃は ( ヒナの頃か? ) ひと皿に破顔で喜んでいたが、中学生ともなれば私
の頃のようにテレビだけでなく、webなどからの溢れんばかりの情報に気持ち
まで流されているのか、黙って箸を動かしていた。
けれども、サヨリの塩加減にはボソッと意見していた。味わってはいるようだ?
2015/11/24
かぶらに大根など「風呂吹き」と呼ぶ野菜の煮物や、「田楽焼き」や「伝宝焼き」
などの焼き物仕事に欠くことの出来ない材料に「玉味噌」がある。
「玉味噌」とは字のごとく裏ごしした白味噌に卵黄を加えて、砂糖、みりん等で
あたりを付けて、火にかけて一時間ほど練り上げて仕上げる。決して焦がさない
ようにし、弱すぎると仕上がりの色目が悪くなるため火加減が重要な仕事の一つ。
夏の観光シーズンの頃を思うと、寒い今の時期は身体が温まるので、火床の前では
なかなか楽しく出来る。
柚子の皮を擂りおろして混ぜ込むと、香り豊かな「柚子味噌」にもなり、柔らかく
炊き上げた熱々の根菜によく合う。
2015/11/16
冬本番にはカニやふぐなど、旬の高級食材も目白押しだが、琵琶湖の冬の名物は
やはり鴨にモロコではないだろうか。
まだ初秋のような、暖かい日もあるためか、毎日多くの漁獲高があるわけではな
いようだが、キラキラと輝く個々の魚体を見ると、立派に成長したものが多く、
シーズン出足の漁場は活気に溢れていると想像できる。